ケーススタディ
コーポレートサイトをPR視点でリニューアルし、 ブランディングに貢献できるサイトへ昇華。 「2019Webグランプリ企業サイト賞」優秀賞も獲得
- 社名
- 日本紙パルプ商事株式会社
- 業種
- 専門商社(紙):紙、パルプ、古紙、包装材料、化成品、工業薬品、紙加工用機械、事務用機器、建材の売買および輸出入、問屋業、仲立業、代理業、製造業および加工業
- サイトURL
- https://www.kamipa.co.jp/
- サイト公開日
- 2017年~定期的なアップデート
- プロジェクトメンバー
- プロデューサー:塩田、ディレクター:石崎、アートディレクター・デザイナー:曹、プランナー・コピーライター:秋場
東証一部上場、国内トップクラスの紙専門商社にして、世界有数の紙流通グループである日本紙パルプ商事。
創業1845年(弘化2年)という長い歴史を持つ同社は、国内製紙メーカーの販売代理店事業のほか、古紙の再資源化や環境に配慮した製紙事業、再生可能エネルギーによる発電事業に至る幅広い事業を展開しています。M&Aも積極的に行っており、グループ会社は現在国内外で100社以上にも及びます。
クライマークスは、同社のコーポレートサイトリニューアルを担当しました。
プロジェクトの背景/課題
「本業」での活用は限定的な中、企業PRを推進していくパートナーを模索
紙商社のビジネスは、顧客や取引先が固定的という傾向があります。営業活動も対面営業主体であり、Webサイトを積極的な新規顧客流入、問い合わせ回数増などのためには活用していませんでした。日本紙パルプ商事も同様であり、クライマークスに求められたサイトリニューアルの要望も、CMS導入による管理負担軽減や投資家への訴求力向上などのほかは、経年劣化したサイトのデザイン改修といったWebサイト基盤のアップデートが主でした。
一方で、コーポレートブランディングを行う企業が珍しい業界にあって、同社はグループアイデンティティの確立を目的にブランティングに注力していました。グループの方向性をステークホルダーと共有、グループの一体感を高める目的でグループブランド「OVOL(オヴォール)」策定を進めており、企業PRを一緒に推進していく企業を探していました。
課題解決のためのアプローチ
企業像を訴求する「コーポレートPR・ブランディング基盤」を実現、公開後も継続提案を実施
1.提案
要望を受け、クライマークスは本提案の前にまず事前提案を実施。サイトを訪れるユーザーの明確化や新規コンテンツの必要性の有無、求めるIRページの機能などを日本紙パルプ商事のWeb担当者と話し合い、方向性をすり合わせました。
続く本提案では、コーポレートサイトを「コーポレートPR・ブランディング基盤」として積極的に位置づけ、ブランディング観点から、訪問したすべてのユーザーに企業像、競合優位性、事業にかける想いなどを訴求できるサイトを提案しました。
具体的には、企業文化やビジネス環境、ステークホルダー、PRの性質などを鑑みたデザイン案、ビジネス上のコアコンピタンスと競合優位性を訴求した強みコンテンツなどを提示。併せて、「つくって終わり」でなくサイト公開も継続的に改善を行っていくロードマップなども提案しました。
これにより、同社のビジネス環境を理解したきめ細かい提案が評価され、日本紙パルプ商事のPR活動をともに推進するパートナーとして、クライマークスが選ばれました。
2.実現した機能
およそ1年間の構築期間を経て、同社のコーポレートサイトは2017年に公開されました。実現したのは次のような機能です。
- 多彩なユーザーに対応できるレスポンシブWebデザイン
- キービジュアルはグリッドデザインとし、スマホでの閲覧に対応。キャッチコピーと合わせ、「長い歴史」「グローバル」「サステナブル」など同社の特徴を端的に訴求、企業像を明確化
- 「紙の商社であること」を表現、サイト全体で統一されたUIを実現する紙のサイズに準じたビジュアルエレメント
- 理念やビジョンを訴求したグループブランドコンテンツ
- ブランドコンテンツとは異なる視点で、取材をもとに作成した強みコンテンツ
- 自社でタイムリーな情報発信が可能なCMS(WordPress)による運用基盤
3.公開後
公開後も継続的なロードマップを策定。それに沿って、企業イメージを明確にするための動画制作、「業界内での企業価値」や「共創」といったテーマを訴求するパーパスコンテンツなど、企業像を多角的に訴求できるコンテンツ拡充を順次行っていきました。
成果
社内外のコミュニケーションツールとして機能。第7回Webグランプリ優秀賞も受賞
同社のサイトリニューアルは、業界内で少なからず話題になりました。社員も、自分の顧客にサイトリニューアルをアピールすることで、コミュニケーションやリレーションづくりのきっかけにしたと言われています。
また、グループ内への説明会においてコーポレートサイトを使った取り組みを紹介するなど、本社発信の情報伝達、理念や価値観などカルチャー浸透のためのインナーブランディングツールとしてもコーポレートサイトは機能。強みコンテンツやパーパスコンテンツにより、会社と事業の社会的意義や役割を再確認した社員も多かったようです。
サイトリニューアルに対する評価は、Web担当者のみならず事業部、経営層などからも高く、クライマークスは同社と継続的で良好な関係を築いています。
コーポレートサイトとしては、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が開催した第7回Webグランプリ(2019年)において、「企業グランプリ」部門「コーポレートサイト賞」優秀賞を受賞しています。
コーポレートサイト制作
ターゲットユーザーすべてを見据え、競合他社を圧倒する企業・サービスのブランディング確立を目的としたコーポレートサイトを制作します。
レスポンシブWebデザイン
レスポンシブWebデザインにより、PCのみならず、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスに対応します。ノウハウ×実績×技術力でお客さまやサービス毎のメリット/デメリットを見極め、最適なWebサイトの提案を行います。
ブランディング
Webサイト制作・構築を通じて、さまざまな領域のブランディングを手掛けてきた実績を活かし、お客さまのブランディングを推進します。
コンテンツ制作
さまざまな表現手法を駆使し、ターゲットに応じた効果的なコンテンツを実現。取材やワークショップなど通じて、0から企業や商品・サービスの魅力を抽出することも可能です。
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