ケーススタディ
複合的な企業像を印象的に伝えるクリエイティブでブランド価値向上に貢献。運用負担も軽減し、採用活動などでも成果をあげる
- 社名
- 三谷産業株式会社
- 業種
- 商社:情報システム関連、樹脂・エレクトロニクス関連、化学品関連、空調設備工事関連、住宅設備機器関連、エネルギー関連事業
- サイトURL
- https://www.mitani.co.jp/
- サイト公開日
- 2019年
- プロジェクトメンバー
- プロデューサー:塩田、プロジェクトマネージャー:大槻、ディレクター:大橋・石崎、アートディレクター:曹、デザイナー:松本、プランナー・コピーライター:秋場
1928年に石川県金沢市で創業した三谷産業グループ。商社でありながらメーカー機能も併せ持つのが特長であり、現在は6つの事業で約5,000社にビジネスを展開しています。
1994年からはベトナムで事業を開始。現在は現地グループ会社7社、ベトナム人従業員約2,600人とともに日本の品質基準と同基準でものづくりに取り組んでいます。また、ベトナム政府、大学と日系企業が集うカンファレンスの開催や、現地社員を主体とした組織体制の整備などベトナム社会の発展に寄与するさまざまな活動も展開しています。
クライマークスは、この「エンジニアリング商社」のコーポレートサイトリニューアルを担当しました。
プロジェクトの背景/課題
求められたのは企業像や事業をわかりやすく伝え、ブランド価値向上に資すること
当時の三谷産業グループは創業90周年を間近に控え、コーポレートブランドの価値向上が課題となっていました。
コーポレートサイトは前回リニューアルから5年以上が経過しており、アップデートは必須。「創業90年を越えるベンチャー企業」をキャッチフレーズにブランドイメージ/アイデンティティを確立することを掲げており、コーポレートサイトもそのイメージに適ったものが求められました。
また、グループの6事業をわかりやすく伝えることも急務でした。商社×メーカーとして領域の異なる6事業を行っていることが同グループの最大の特長ですが、そのことが却ってビジネスの実態や社会への提供価値などをわかりづらくしていたためです。
同時に金沢という伝統ある洗練された地で成長してきた誇りや、ベトナムとの深い関係などを伝えたいという想いもありました。
運用においても要望がありました。リニューアル前にグループ会社に委託していた更新作業を必要に応じて更新できるよう最適なCMSを導入すること。Web担当者が簡単に操作、更新可能で担当者が変わっても引き継ぎが容易なこと。そして、テキスト編集、画像の挿入や差し替えなど基本操作以外はWeb担当者が操作できないよう設定するなど、現場にフィットした情報管理が可能なこと。これらが要件とされました。
課題解決のためのアプローチ
ユニークネスを伝えるクリエイティブ。企業像をわかりやすく解説したコンテンツ群。
クライマークスが実現したのは、次のようなコーポレートサイトでした。
1.デザイン
同グループのユニークなスタンスを伝えるため、同業の総合商社や日本の上場会社とは異なる「尖った」印象のデザインに。「商社×メーカー」に加え「伝統×革新性」など相反する要素を持つグループ像を、シンメトリーなキービジュアルで表現しました。
写真画像も新規に撮り直し。金沢本社、東京を含む各地の支社、さらにはベトナムにおいても撮影を実施し、オリジナルの画像で同グループの独自性を表現しています。
2.コンテンツ
ほとんどのコンテンツを刷新。各事業のトップに実施したインタビューをもとに6事業の紹介ページを新たにライティングすることで、製品・サービス内容、事業領域、強みをわかりやすく説明しました。
同時に企業コンセプト、総合力、ベトナムとのつながりなどグループ全体の特徴を示したコンテンツも設け、「6事業の集合体としての三谷産業グループ」を表現しています。
3.運用
CMS導入に際してはWeb担当者がテスト環境で実際に操作、比較。その結果採用された「Concrete5(コンクリートファイブ)」を、公開画面そのままに管理画面内で表示、編集できるようするなど操作性を向上したうえで導入。コロナ禍のリモートワーク環境でも主体的に運用できる体制が確立しました。
IR情報に関しては開示タイミングでの情報提供が必要だったため、IRに特化したCMSの導入が必須と判断し、マジカルポケット社のIRポケットを提案しました。これにより決算短信に基づくデータのグラフ表示も簡単に行え、登録者への自動IRメール配信の負担も軽減されることに。手作業の不便さを払拭するとともに、開示にタイムラグが生じないようになりました。
成果
ブランディングはもちろん、協業、採用などで成果をあげ、担当者から高い評価
クライマークスは、三谷産業グループのWeb担当者からは次のような評価コメントをいただきました。
1.ブランディング面での成果
- イメージに適ったコーポレートサイトを制作いただいた。創業90年を越える企業グループでありながら先進的・革新的な企業であること、ベンチャー的でチャレンジングでありたいというマインドなどを、デザインやコピーから表現いただいたと捉えている。
- 2021年に新たにグループで創刊したビジネスマガジン「Carbon」をWeb上でも公開するに当たり、コーポレートサイトで展開したブランドイメージに沿ったクールな表現ができた。コーポレートサイトを通じたブランドイメージの表現が活きた例と捉えている。
- リニューアル前後より自社主催でビジネスコンテストを毎年開催しており、ベンチャー企業との接点を増やしているが、そこでもコーポレートサイトのデザイン等を通じた革新性のイメージは有効に働いていると感じている。
2.採用ツールとしての成果
採用面接で候補者より「コーポレートサイトやそこで発信している情報、取り組みから、新しいことに積極的にチャレンジしていく会社というイメージを抱いた」といった声をいただくことが多い。
3.社内への影響など
コーポレートコミュニケーションのインターフェースとしてのコーポレートサイトを意識することで、社員がブランドイメージの表現に関して思考する機会を得ていると感じる。
同グループとクライマークスは今もお付き合いを続け、コンテンツ追加やリニューアルのみならず、採用サイト構築などもクライマークスは担当しています。
Web制作
大規模コーポレートサイトからサービスサイトやサテライトサイトまで、アートディレクションと情報アーキテクチャ設計を融合した、クリエイティブで訴求力の高いサイトを構築します。また、フロントエンドのみならずバックエンドのシステム構築、デジタルマーケティング支援までを総合的に提供しています。
コーポレートサイト制作
ターゲットユーザーすべてを見据え、競合他社を圧倒する企業・サービスのブランディング確立を目的としたコーポレートサイトを制作します。
ブランディング
Webサイト制作・構築を通じて、さまざまな領域のブランディングを手掛けてきた実績を活かし、お客さまのブランディングを推進します。
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