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Journal

クライマークス社員のノウハウを、コラム、ケーススタディ、インタビューなどでご紹介

ケーススタディ

 

経営大学院、出版事業等を展開するグロービスの採用ミスマッチを解決する、採用サイト、オウンドメディアを構築

社名
株式会社グロービス
業種
グロービス経営大学院運営、企業内・スクール型研修、起業家支援、動画サービス「GLOBIS 学び放題」、出版などの各事業
サイトURL
https://recruiting.globis.co.jp/
https://recruiting.globis.co.jp/weblog/(オウンドメディア)
サイト公開日
2023年
プロジェクトメンバー
プロデューサー:中澤
プロジェクトマネージャー:中川
ディレクター:坂野、藤田、池上
アートディレクター:曹
デザイナー:古屋・吉川
システムディレクター:中川、中村
マークアップエンジニア:齋藤
コピーライター:秋場

日本最大級の経営大学院である「グロービス経営大学院大学」で有名なグロービス。同社は、この大学院の運営のほか、企業内研修、起業家支援、組織・事業開発、出版、オンライン学習サービスなど多様な事業を提供し、「ヒト」・「カネ」・「チエ」を通じた社会の創造と変革を目指しています。
クライマークスは、同社の採用サイト構築を手がけることになりました。

プロジェクトの背景/課題

最重要課題はミスマッチが多いこと

グロービスの採用活動における最重要課題は、高い知名度により応募者は集まるものの採用に至らないことでした。ミスマッチの要因は、次の4つが考えられました。

1.理念・カルチャーの訴求が不十分

「経営に関する「ヒト」・「カネ」・「チエ」の生態系を創り、社会の創造と変革を行っていく」というビジョンを実現するため、同社は、価値観を「グロービス・ウェイ」として明文化しています。
経営方針、事業戦略、人事制度等すべてがこのグロービス・ウェイに従って策定されていますが、これまでの採用サイトでは、この情報の発信が不足、未整備で、求職者に十分に訴求できていませんでした。

2.事業や職種を選択しづらい

グロービスは多彩な事業を展開、職種は細分化されています。また、経営大学院の知名度が圧倒的なため、ほかの事業や商材がイメージしにくいという課題もありました。
さらに、これまでの採用サイトでは事業と職種との関連性がわかりづらく、求職者が事業や職種を選択しづらい状況でした。

3.イメージギャップ

経営大学院、研修、出版物などのサービスから、「知的、クール」といった印象を同社に持つ求職者も多く、これまでの採用サイトもそうしたイメージを踏襲していました。
しかし、グロービスの社員は知的・ロジカルながらも、強い意志を持った「熱い」メンバーが多く、社内のコミュニケーションも活発。その実情とはギャップがありました。
また、「人の成長、志支援」などのイメージは求職者も持っており、志望動機とする人も多かったものの、グロービス側の求めるレベルが高く、その点でもギャップが生じていました。

4.リファラル採用のアプローチ不足、情報未整理

同社には、転職エージェント経由中心の採用から、定着率の高いリファラル採用に注力したい意向がありました。サイトリニューアル時点でもリファラル採用は行っていましたが、各部門が自走し発信もバラバラで、求職者がアクセスしづらい状況でした。

グロービス

課題解決のためのアプローチ

採用ブランドを明確化、「本気の人」の採用を目指す

提案:「公式発信」を行う採用サイトとカジュアル情報を発信するオウンドメディアを提案

採用サイトの制作企業を決定するために、コンペが開催されました。このコンペにおいてクライマークスは、ミスマッチが多いというグロービスの採用課題を解決するため、「本気の人」を採用するという提案を行いました。

「本気の人」とは、グロービスの理念・カルチャー、同社が求める「成長・志支援」を理解、共感し、また、スクール以外の事業、職種、業務を理解、自身の志向やスキルとマッチングできている入社希望者のことを指します。

これを実現すべく、採用サイトでは、多角的に理念・カルチャーを紹介、正しい企業イメージを提示できる豊富なコンテンツ、募集要項へ適切に誘導できる構造・設計を提案しました。

さらに、グロービスの「公式発信」である採用サイトに対して、カジュアルな情報発信ができるオウンドメディアも提案。
ある程度統一されたテーマのもと、共通プラットフォームで各部署が発信することで、情報の未整理を解消しつつ、転転職潜在層へ積極的にアプローチしていくことを目指しました。

この提案が評価され、クライマークスは、グロービスの採用サイト及びオウンドメディアの制作を担当することになりました。
  

制作:採用ブランドを明確化したのち、担当者と打ち合わせを重ねながら進行

要件定義フェーズでは、まず、人事責任者からのヒアリングを実施。リアルな企業像や、同社の根幹であるグロービス・ウェイ、事業の強み、社風などに対する理解を深めました。

そのうえで、採用ブランドをコンセプト、キーワードに言語化・視覚化。それまで打ち出し切れていなかった理念・カルチャー、熱い社風などを表現すべく、キーワードマッピング、ムードボードなどを作成しながら、表現の方向性や世界観を明確化していきました。

制作フェーズでは、グロービス担当者と打ち合わせを重ねながら、設計、デザインを実施していきました。

同社で社内風景や社員の撮影なども行いながら、採用ブランドを具現化し、同社の実情や雰囲気を表現するトップ~下層ページをデザイン。
また、複雑で、ボリュームの多い仕事情報を整理したうえで、スムーズに問い合わせへ導く導線の設計、グロービス・ウェイ紹介ページや事業全体を俯瞰・説明できるページの作成などを順次行っていきました。

グロービスオウンドメディア

成果

「雰囲気が変わって、いい印象になった」との声

2023年春に公開されたため、具体的な成果はまだ得られていませんが、採用担当者には、「以前のサイトから雰囲気が変わって、明るい、いい印象になった」との声が社内から寄せられたということです。

今後さらに、コンテンツを拡充。また、更新作業などグロービス側が実際に採用サイト、オウンドメディアを活用していく中で生じるリクエストにも、クライマークスは順次対応していく予定です。

採用サイト制作実績 グロービス

Web制作

大規模コーポレートサイトからサービスサイトやサテライトサイトまで、アートディレクションと情報アーキテクチャ設計を融合した、クリエイティブで訴求力の高いサイトを構築します。また、フロントエンドのみならずバックエンドのシステム構築、デジタルマーケティング支援までを総合的に提供しています。

採用サイト制作

採用活動で必須となる採用サイト制作をHR領域に精通した制作スタッフ(ライター・デザイナー含む)が本質的な採用成功を実現する為にトータルでご支援します。

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