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コラム

ディレクション部 チーフディレクター T

レスポンシブWebデザインとスマートフォン専用サイトのどちらを作るかを判断する3つの基準

皆さんは、「モバイルファースト」「レスポンシブWebデザイン」という言葉はご存知でしょうか。
おそらく、企業のWeb担当者であれば、耳にした、もしくは実践している、実践しようとしているのではないかと思います。

今や、スマートフォン所有率は56%を超えて(※)、国民の2人に1人はスマートフォンを持っていることになっています。

MMD研究所調べによる

「モバイルファースト」、つまりWebサイトにおいて何よりもスマートフォンユーザーを意識したサイト設計が必要だという考え方です。
その考えにおいて、SEO観点、運用観点などから、できるだけ1つのソースで多種のデバイスでの表現を可能にする手法が「レスポンシブWebデザイン」というサイト構築方法です。

Webサイトをスマートフォン対応する前にまずやるべきこと

最近、モバイルファーストでいくなら、当然レスポンシブWebデザインにすべきという声が挙がることがあります。

しかし、ちょっと待ってください。
そういった場合、とても重要な目線が外れてしまっていることがあります。

それは「ユーザーは、あなたのサイトに何を求めているのか?」ということです。

テクニックに捉われてしまうことで、本来考えておくべき相手を見失い、結果的にユーザーに利用されにくいサイトになってしまう危険性があります。
利用者にとってはレスポンシブであろうがなかろうが、欲しい情報がそこにあるということが重要であり、顧客満足を得ることができなければ、Webサイトとしては0点です。

サイトリニューアルやスマートフォンサイト構築において、
「ユーザーが欲しい情報とは何なのか?」
の答えがなかなか出せないことがあります。

私はそういう時に、まずログ解析をすることにしています。
最近はGoogle Analyticsを取り入れているサイトも少なくありませんので、まずはそういったツールから解析を行います。

そうすると、少なからずモバイルデバイスでのアクセスユーザーに出会うことができます。
そこから、情報を得ることで、スマートフォンユーザーが何を求めているのかを把握することができます。

アクセス上位のページはスマートフォンでアクセスしてでも欲しい情報があったのだ、と仮説を立て、そこを起点に必要なコンテンツを絞り込んでいきます。
出来上がったコンテンツ群=スマートフォンユーザー向けの情報群ということになります。

レスポンシブWebデザインが最適な場合と、スマートフォン専用サイトが最適な場合

この段階でモバイルファーストという考えを再度持ち出します。
ここでは、2つの角度で考えます。

  • スマートフォンユーザーが欲しい情報をどう見せるべきか?
  • サイト立ち上げ後にどんなテコ入れをしてユーザーに情報を届けるか?

という観点で設計を行うためです。
特に2つめは業態によって様々なことが考えられますが、BtoCサイトの場合、変幻自在なサイトであることが求められることが多々あります。

よくあるケースとして、以下があります。

  • A/Bテストをする
  • キャンペーンページを作る
  • 特集バナーを設置する
  • スマートフォンサイト閲覧者のみの特典を用意する

レスポンシブWebデザインかスマートフォン専用サイトかを判断するにあたっては、これらの点を考慮しつつ、以下のような3つの基準で判断します。

  1. 上記のような運用が考えられる時点で、レスポンシブWebデザインでも破綻しない設計が可能な場合であればレスポンシブWebデザインという手法を選択します。
  2. PCと同じ質・同じ量になる場合にも、レスポンシブWebデザインでも問題ないかと思います。
  3. 上記の運用が破たんする場合や、PCとの質・量に明らかな差異がある場合、PCサイトとは別にスマートフォン専用サイトを持つ、というのも1つの選択肢です。

スマートフォン専用サイトでも効率的に構築・運用するには

手前味噌かも知れませんが、スマートフォン専用サイトを持つ場合でも、「smart4me」のようなASPツールを導入することで課題を解決できる可能性があります。

分析結果から、

  • PCサイトとスマートフォンサイトでの需要が異なる
  • 需要は異なるが、確実性の高い答えが出せない
  • ただし、訪問者の状況から考えてもスマートフォンサイトの構築は必要
  • それほど費用も時間もかけずに構築したい
  • 構築後に継続してログ解析を行いながら、次の答えを探したい

という結論に至った場合などはsmart4meのようなツールは最適と言えます。
これはネガティブな考えではなく、「次の戦略につなげるために今行うべき戦術」とでも言えるかもしれません。


サイト構築の方法や選択肢はいくつもあり、制作会社の方、企業オーナーの方、事業部の方、皆さん頭を悩ませていることかと思います。

サイト構築において重要なことは、技法やテクニックなどではなく、
「顧客が求めるものをいかに素早く的確に用意し、顧客満足を得られるか」
という点であることは忘れないようにしたいものです。

コーポレートサイト制作

ターゲットユーザーすべてを見据え、競合他社を圧倒する企業・サービスのブランディング確立を目的としたコーポレートサイトを制作します。

レスポンシブWebデザイン

レスポンシブWebデザインにより、PCのみならず、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスに対応します。ノウハウ×実績×技術力でお客さまやサービス毎のメリット/デメリットを見極め、最適なWebサイトの提案を行います。

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