誠文堂新光社コーポレートサイト
老舗出版社のコーポレートサイトのリニューアルを企画・制作。これまでの歴史を伝えるTOPページのメインビジュアルは弊社にて撮影。カテゴリ毎の導線設計にも注力。企業イメージとユーザビリティ向上の両立を図った。
- 業種
- 出版
- サイトURL
- https://www.seibundo-shinkosha.net/
- スコープ
- 現状調査・分析、計画立案、要件定義、デザイン、ライティング、撮影、システム構築、運用
Project
プロジェクトの背景・課題
それまで実店舗に加えコーポレートサイトでも書籍販売を行っていた同社は、Webストアに販売の軸足を移すことに。その結果、コーポレートサイトを以下の観点からリニューアルすることとなりました。
- Webストアと差別化できる情報の掲載、機能の実現
- 企業紹介要素を強め、社風や出版業以外も含めたビジネスの全体像を訴求する
Solution
提供したソリューション
1.ユーザー像の考察とテーマ設定
クライマークスがペルソナとカスタマージャーニーを用いて考察した結果、メインターゲットは趣味性とこだわりが強い層であり、書籍情報の取得が主目的で、多くの出版社サイトに見られる崇高な理念や情緒的なコピーなどへの興味は希薄と想定されました。
しかし、単純な商品ページへの誘導では、Webストアとの差別化や企業像訴求は困難です。そのため、ユーザーの情報取得を妨げず、企業像をさりげなく訴求することをサイト構築のテーマとしました。
2.トップページ
キービジュアルは、理念や情緒的表現などは廃しつつ、出版社らしく言葉(キャッチコピー)で企業像を簡潔に訴求。また、実際の書籍を年表形式で紹介、趣味性の高い書籍を出版し続けていることを示しました。
キービジュアルではバナーやサムネイルの掲載も抑制、企業像訴求に徹しつつ、配下では多様な観点で検索できるように。また、グローバルナビには出版以外の事業も配し、多様な事業展開に気付けるようになっています。
3.デザイン
Webの特性や時代性、老舗イメージの払拭、他社との差別化などからフレッシュ、モダン、絵で伝わるをデザインコンセプトに。
トップページや全体のカラーリングは、フラットで新鮮な印象のキーカラー+白で、特定ジャンルのイメージがつかないように配慮。また、デザインエレメントにはしおりを活用、出版社であることをさりげなくアピールしています。
4.商品詳細ページ
ユーザーにより深い書籍情報を提供するため、編集者の想いや完成までのプロセスを示した「ここだけの話」、編集者・担当者が推薦する「今日の1冊」などを掲載。
人や編集過程から同社のこだわり、価値観を無理なく理解できるように。また、読書経験を広げられるよう、他ジャンルへの遷移も容易にしました。
5.その他
トップページの過去の出版物の撮影もクライマークスで実施。CMSもオフショア構築することでコストを軽減しています。
6.成果
リニューアル直前2カ月間と数カ月後の比較は、以下となりました。
- 集客:全体的に向上。特に商品詳細ページは平均ページ滞在時間、ランディングページが増加
- ページビュー:39.38%向上
- ユーザー数:121.43%向上
- 商品詳細ページ・ページ別滞在時間:00:00:54→00:01:34
- 商品詳細ページ・ランディングページ:305%向上
- デバイス別ユーザー数:Mobile:197%向上 Desktop:83%向上
- その他:Twitterからの流入が増加。また、サイトのキービジュアルとキャッチコピーは同社社屋にも掲示されることになりました。